寝台特急「紀伊」で座席車乗車体験-1

時は1982年3月、ちょうど紀伊半島を旅行中だった私はとある駅での掲示に着目していた。なんと、寝台専用列車である「紀伊」号に座席車が連結されるらしい。当時は高校生ゆえに、旅行からの帰宅のルートを費用面で考えあぐねていた。持っていたのは南近畿ワイド周遊券なので、候補は、東海道線普通乗り継ぎ、逆大垣夜行、臨時急行「銀河52号」といったところ。東海道線乗り継ぎは往路でやってるので脚下、逆大垣夜行も東京着が早朝なので、と悩んでいる時に新たな候補が出て来たのだ。
ここで、1982年3月、特急紀伊、と聞いてピンと来た人はお察しが良い。寝台専用列車である紀伊に座席車が連結される経緯は、名古屋駅でのとある事故が原因だ。深夜の機関車交換でディーゼル機関車が連結の際に客車に突っ込んだ事故。原因は機関士の飲酒運転で、国鉄内がいろいろ荒れていた時期の出来事だった。
激突された客車は大破し隣の車両にも損傷が発生、おそらく編成全体に何らかの被害は生じているだろうし、証拠品としての、差し押さえもあるだろうから、車両不足は必至で車両基地では予備車を調達してなんとか1編成を仕立てたと思われる。電源を積んだスハネフ14は足りない様で、両端をスハフ14にした編成を調達したようだ。
設備は臨時銀河と同じ、料金は少し高めであるが、この頃突発事態に当然ながら飛び付いた私は関西本線のとある駅で指定席を購入したのだった。
余談であるが、この事故の起きた夕方は旅行初日で、夕方に名古屋駅にいた。流石に半日過ぎて復旧は進んでいると思いきや、大破したの車両は置かれたままで操重車が唸りを上げて、破片を片付けている状況だった。現場となったホームは閉鎖されていたが、両隣のホームはロープが張ってあるだけで作業は見放題、列車を待つ通勤客があれこれ評定している様子が記憶に残っている。
(続く)
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コメント

No title

こんばんは。

ナイス!です。

No title

> SL-10さん
おはようございます。
ブログ閉鎖までに、イレギュラー体験を綴るつもりですが、そろそろネタ切れです。

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