続キンゴローの部屋
お気楽鉄道ファンのブログです。
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オリンパス カメラ事業撤退
さあ、とうするか。
1986年秋、長野県を巡る直流急行型電車お別れ旅-3
ン画のでは待ち時間がたっぷりあるため、長野電鉄で朝陽駅まで往復してみた。前回1980年3月に来た時は地下工事中真っただ中の長野駅は立派な地下駅に生まれ変わっていた。本当は長野電鉄も乗り潰ししたいところだけど、あとのスケジュールがどうにもならないので、朝陽駅で少し時間を潰し長野駅に戻って来た。
どなたかにシャッターを押して貰ったらしく眠そうな友人との姿が写っているが人物はカットして掲載
長野からは、急行天竜に乗る(「かもしか」は改正後の愛称で間違い)。車両はアコモ改造した169系でNをあしらった塗装とBOXシートではなく新幹線座席を装備した車内が特徴だ。
天竜のサボ
松本まで小一時間ほどの旅、桑ノ原信号所-姥捨-羽尾信号所と3駅連続のスイッチバック区間を走るのだがあまり記憶が無く、おそらく睡眠不足を補っていたのであろう。
的本からは、松本電鉄で新島々まで行ったらしく、そのスナップが出てきた。まだカエル電車化される前の10形と呼ばれる車両で運転されていた。調べるとこの年の12月の昇圧で東急から来た5000形電車(元アオガエル)と交替するのだが知ってか知らずか気のない撮り方しかしていない。この年の夏に車出来て撮影したからかもしれないが、寝不足とはいえ適当に済ませてしまったものである。
今ならば絶対にありえないし、貴重なチャンスをフイにしてしまったことは説教部屋行きを命じたいところである。
前方にいるのは同行の友人
松本に戻ってからは、周遊券の効力を活かすべく特急しなのに乗り木曽福島に行くことにした。
(つづく)
1986年秋、長野県を巡る直流急行型電車お別れ旅-2
まずは、急行「妙高」に乗るために深夜の上野駅に向かい友人と合流した。のちによき呑み鉄仲間となる友人であるが、当時は社会人になりたてでアルコールの嗜みも身についていないこともあって、旅立ちを前に一献酌み交わすこともなくあっさりとした集合であった。しかも、この夜は横軽越えの一大イベントが待っているのでアルコールの持ち込みもなく列車に乗りこむ。
急行「妙高」は169系モノクラスの9両編成で23:58に上野駅を発車した。EF63の活躍を見るには最後尾1号車がベストだがここは指定席なので前方の自由席車両に落ち着く。
大宮駅までは比較的普通のペースで走るが、大宮から先は短距離夜行の宿命で時間調整のためゆっくりとしたペースで歩みを進めていく。普段の旅行であれば、ここらあたりで気持ちよく眠りに落ちるところであるが今夜は徹夜勝負、友人ととりとめもない話をしながら時間を過ごす。高崎では小休止の為、乗車列車を記念に1枚記録した。
後方の新幹線とみられる高架橋と停車時間から高崎駅と推定したが(再掲かも?)
高崎を出れば30分ほどで横川到着のため、到着が近づくと最後尾のデッキに移動して待機する。時刻はAM2:30近く、深夜のホームに降り立つと、169系の床下から空気ばねのエアを抜く音が聞こえてくる。後方からはEF63の唸りが近づいてきて一時停止、連結掛と車掌氏が見守る中を連結。ブレーキテストを終えるといよいよ発車なので、最後尾デッキに乗りこむ。
列車が動き出すと床下からは振動がダイレクトに伝わってくる。先ほど空気ばねのエアを抜いた影響で、これは過去に乗った115系(コイルバネ)では体験できなかった振動だ。横川駅の構内を出ると列車は勾配区間に差し掛かる。とはいえ、まだ169系でも単独で登れる傾斜だが、しばらく走ると徐々に速度が落ちてきて急勾配区間に差し掛かったことが体感で分かる。同時にEF63が後ろから押してくる感覚も伝わってくる。トンネルに入ればブロアの唸りが反響してより大きく聞こえてくる。
中間の熊ノ平信号所では、線路は水平になるためふっと軽くなる感触があるが、それもつかの間、サイド急勾配に挑んでいく。そういった感じで、形式こそ見えないものの音と振動と加速感といった横軽をダイレクトに体感していると再びふっと軽くなる感覚を味わい軽井沢が近いことが分かった。
軽井沢駅ではEF63の切り離しを見送ってから、ホームを歩き自分たちの車両に戻ると169系床下のコンプレッサーがフル稼働して空気ばねに充填している様子が鼓膜に伝わって来た。
飼ういざ阿波から先は、軽やかな感じで進んでいく。第一の目的を果たしたこともあって、車中でぼんやりと過ごしていると4:44長野駅に到着。「妙高号」はここで1時間近くの大休止のあと普通列車となり直江津を目指すが、我々はここでお別れ。
この次は、松本を目指すがまだまだ時間があるので、長野電鉄にちょいのりすることにする。といってもこちらも始発は6:00過ぎなので暫く小休止である。
(つづく)
1986年秋、長野県を巡る直流急行型電車お別れ旅-1
1986年11月に国鉄のダイヤ改正が行われ、
身近な存在だった急行「妙高」の189系置換、急行アルプスの昼光便廃止、夜行列車183系置換など165系と169系に大変革が訪れることとなった。
そうなると、本線急行を体験するラストチャンスとばかり鉄友と信州弾丸ツアーを計画した。まずは上野駅から夜行列車「妙高」に乗り長野下車、松本までは急行「かもしか」「天竜」【注:1986/11改正でかもしかに変更】、松本を夕方に出る「アルプス」で新宿に戻るというおよそ23時間の行程。合間では、長野電鉄、木曽福島、松本電鉄にも寄る欲張りなプラン。信州ワイド周遊券を片手に夜の上野駅にむかった。
湘南色をまとう直流急行型電車へのレクイエムの記録である。(続く)
力走 185系「踊り子」
風光明媚な景色の中を走る姿も良いけど、直線区間を豪快に通過して行く姿も良いです。
鉄柵にコンデジを置いてついで撮りしているので、見苦しい点はご容赦ください。
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