続キンゴローの部屋
お気楽鉄道ファンのブログです。
地上駅だった頃の京王線調布駅
2本の列車が同時進入する様子を記録。望遠で撮っておりますが実際の立ち位置はホームの後方からとなります。この当時はまだエンジ帯の6000系もご覧の通り在籍していました。2002年頃
セルフ現像との出会い 京王2600系さよなら列車
あれは中学2年の時のできごと。自分の中学生活で一番良かったのは2年のクラスの時、しかも共学45人のクラスに鉄道好きが4人も居るというのもなかなか良かった。いつしか、この4人で趣味活動に行動することになり、第1回は京王高尾線10周年記念列車、そして2回目がこのさよなら運転だった。
そして、自分が鉄道撮影を本格的に行うきっかけになったイベントでもあった。とはいえ、中学生にとってフィルムと現像代はなかなかの負担で、何とかコストを下げることに腐心してモノクロフィルムを使うようになったのもこの頃だった。当時中央沿線にはイスズカメラという本格的なカメラ店があって、そこで詰め替えフィルムを安価に売っているとの情報を得たのもこの友人たちである。(当時、ヨドバシカメラでTRI-Xの詰め替えフィルムは売っていたのが新宿に行く機会も少ない中学生には地元西八王子で手に入るのは重要であった。
その当日は、朝早くから高尾駅に集合して高尾ー高尾山口間に布陣して記念列車を待ったのだった。さよなら運転と言いながら、当の2600系は終日運用に就き10時代の3往復に記念マークが付くとの情報だった。その日はイベントを堪能し36枚撮りフィルムを使い切ったのであった。
後日、通っていた中学校の課外授業のクラブ活動なる行事があり自分は「写真」を選択した。母校に写真部は無かったが、この授業ではフィルム現像を体験するとのことで、このさよなら運転のフィルムを自己現像することになった(今考えればかなり無謀なことだが当時は失敗することは考えになかった)。パトローネをばらし現像タンクにセットしたのはダークバックだったか暗室だったかは忘れたが、とにかく現像スタート。現像液を注ぎ込んだタンクを軽くたたき気泡を追い出すことからスタート、確か1分ごとに10秒間攪拌を繰り返いし、液を排出、停止、定着のステップを経てタンクを開けると、無事に画像がフィルムに記録されており安堵したのだった。しかしながら、気泡が残っていたらしく、1コマ目に痕跡が残っているが本命は無事だったので、現像の楽しさを体験したのであった。
後日、自宅の物置で見たことのあるプラタンクを発見。多趣味な父親が自家現像をしようと買ったKINGの現像タンクであった。そんなわけで、自宅の押し入れでフィルムを詰めて風呂場で現像するというのが大学卒業まで続くことになったのであった。
高尾駅の西方踏切で撮ったEF64(パンタグラフの上に気泡痕あり)
記念列車のラストは北野駅で迎えるべく移動中の車中からの記録
汚れや擦れがあるとはいえ、46年前の画像が残っているのはうれしい限り。